美味しさの秘密
一言でいえば「口の中でとろける」し、お肉が「はしで切れる」ほど柔らかさ。
爪の上に乗せていると溶けていくほどの上質の脂肪と鮮やかな赤身が織りなす霜降りは
「肉の芸術品」と呼ばれています。

なぜ、このような美しい霜降りのお肉ができるのでしょうか?
それは、肥育農家様の牛への愛情。
肥育農家はそれぞれ独自に創意工夫してその牛の状態や体調に合わせた管理を行っています。
牛が食欲がないときは、食欲増進のためにビールを飲ませたり、肉質を柔らかくするために焼酎でマッサージを行ったりする農家もいます。
丹念にブラッシングや洗体といったスキンシップをすることで、牛は人間を信頼し、ストレスを感じることなく、健康に育ちます。牛のストレス解消と足腰を強くするため、散歩をさせる農家もいます。
また、牛舎は一頭ごとに部屋を仕切り、常に清潔に保ち、熱い季節には、扇風機や屋根上への散水などで牛がストレスを感じないよう、工夫されています。
餌も各農家で秘伝のブレンドがあり、一頭ずつその牛の月齢や状態に見合った最適な量や種類が毎回与えられています。
『松阪牛の中の松阪牛』『松阪牛のスペシャルグレード』
このように、愛情いっぱい受けた牛の中でも『松阪牛の中の松阪牛』 『松阪牛のスペシャルグレード』と言われるものが、特産松阪牛。
900日以上の長期に渡り農家の手で1頭1頭手塩にかけて肥育されています。
一般的に牛を長く肥育することは、通常よりコストとリスクを負うため、特産松阪牛は熟練の農家が秘伝の匠の技を駆使して、1頭1頭を大切に育て上げます。
まさに牛を『生きたまま熟成』させるという意味では『究極のエイジングビーフ』ともいえます。
このような肥育をされている牛は、日本中はおろか、世界的に見ても他に例を見ません。
そのため特産松阪牛の生産頭数は少なく、松阪牛全体の数パーセントしか存在しません。
【平成27年度実績:松阪牛全体の約4%】
